前回イスラム教徒向けの食事「ハラルフード」について書いたのをきっかけに、ハラルフードについて書いた『ひらがなタイムズ』2015年6月号を引っぱり出してきてみました。
タイトルは「ハラルフードを食べられる場所が増えている」。カラオケまねきねこさんの四谷三丁目店と、新大久保のイスラム横丁、京懐石の美濃吉さんを取材しました。美濃吉さんは2017年4月現在、ハラル対応料理の受付を休止しているとのこと。非イスラム圏である日本でハラルフードを提供するのは、採算面だけでなく、イスラム法の解釈等の面からも大変であろうと思います。
この6月号では、イラン出身の歌手・アナウンサー、ナヒード・ニクザッドさんについても書いています。イランは、イスラムの少数派シーア派を国教とする国。ハラルフードについての話にはなりませんでしたが、「イラン伝統の音楽しか放送されない環境で育ったので、日本に来て合唱団に入り、『間奏』というものを知ったときにはびっくりしました」等々、文化の違いを実感する話をいろいろ聞かせていただきました。
イランは、外国人旅行者の女性にもスカーフ着用を要求する厳格なイスラム国家ですが、砂崎が日本でお目にかかったイラン女性は、皆スカーフを着けずに暮らしていますね。インドネシア女性は着ける人着けない人、半々という感じでしょうか。エジプト人は多数が着用派、湾岸出身の方は目以外をすっぽり覆うタイプのスカーフを着ける人がほとんど、という印象です。日本では着けないけれど本国では着ける、という方も多いようです。ひとくちにイスラム教徒と言っても、女性のスカーフひとつでこれだけ違います。
脱線しました。この6月号では、表紙になっている「2.5次元ミュージカル」、つまりアニメ・マンガが原作のミュージカルも取材・執筆しています(こちらはイスラムと関係の無い記事です)。帝劇で拝見した『DEATH NOTE』、すばらしかった!今年再演が始まり、日本を巡回しているので、ミュージカルファンは必見です!