ひらがなタイムズ10月号発売!

長年お付き合いさせていただいております日英バイリンガル雑誌『ひらがなタイムズ』、最新号が発売されました!砂崎は今回、3本書いています。

1本めは、日本のイケてる物・人を紹介する「クール・ジャパン」コーナー。D1グランプリという、車のドリフト走行の腕前・カッコよさを競うコンテストを取材しました。砂崎はクルマ乗りではなくバイク乗りで、しかもカッコよく走る腕とは無縁なのですが、はい、ドリフト走行、カッコいいですね!今後クルマは、自動走行技術が発達して「走る楽しみ」より「アシ化」が進むのだろうとは思いますが、一方でこういう「走る楽しみ」追求派も残るだろうなと感じました。

2本めは「トラベリング・ジャパン」コーナーにて「外国人にまだ知られていない名所」。すべての「平成百景」を訪ねるというプロジェクト「NIPPON100」を実行中の、フランス人カップルを取材しました。お二人の名はオレリ・ロペールさん、ジュリアン・ジーリさん。もともとジャーナリストで日本には、「休暇で来てその魅力とポテンシャルに気づいた」というだけあり、目のつけどころ確かな記事を発信されています。

プロジェクト「NIPPON100」のサイトはこちら。仏語と英語の記事がメインですが、すばらしい写真と、フランス人視点の「日本の美」が堪能できます。

お二人と話していて面白かったのは、雑談中に思わぬ発見があったこと。取材も終わり、「じゃあ帰りましょうか」と、たまたま同じ方向の電車に乗ったその中で、ジュリアンさんがふとスマホを見て、「あ、僕ら、テレビ番組で放映されるみたい」と呟いたのです。「え、何それ?」と伺ったところ、「この間成田空港で、『どうして日本へ』と訊かれてね」「そうそう、疲れた顔してるとこ撮られちゃって、恥ずかしかったわ」と言うではありませんか。そう、「YOUは何しに日本へ?」でした。「あのね、その番組、有名だからSNSでシェアした方がいいよ!」とお勧めして別れたのですが、はい、反響がけっこうあったとのことです。

 

 

 

 

 

 

お二人のプロジェクトは、日本人にとってとても有難い企画なので、スポンサーの増えることをお祈りしております。

さて、砂崎の記事3本め。「日本で日本語」コーナーにて、『キャプテン翼』のアラビア語訳を担当されたシリア人カッスーマー・ウバーダさんをインタビューしました!ウバーダさん、お話がとても面白い方で、…。ちょっと長くなるのでウバーダさんの件は、また別の日、別の時に語りますね。とにかく、日本語力がすばらしくて、人なつこい、笑顔のすてきな方でした。

 

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ひらがなタイムズ9月号発売中!

何やかやと立て込んでご報告が遅れましたが、『ひらがなタイムズ』9月号、発売しております!今回の執筆記事は2本です。

1本めは、日本の冴えた文化を紹介するコーナー「クール・ジャパン」で、バンド『破天航路』さんについて。音楽はロック、メタル、端唄(江戸時代の歌曲ですね、三味線バックに歌う感じの)、ダンスは殺陣、日舞、バレエと、「何でもアリ!」感が魅力のグループです。個人的には、構成の良さに大満足!どれほど優れた技量でも、いち公演中に(あ、コレさっき見た/聞いた)という要素があると艶消しなもの、破天航路さんは次々に新手を繰り出して見せてくれるので、たるみ無くラストまで見入ってしまう感じでした。(それだけ引き出しが多い方々だってことでしょう)。

直近のライブは9/6(水)に六本木、とのことです。また、取材のもようをyoutubeにもアップしていますので、ご興味のある方は是非こちらから!(砂崎も顔出ししています♪)

2本めの記事は、日本と母国との間で活躍する方を取りあげる「プロファイルズ」コーナー。インタビュイーはバリアフリー情報提供サイト『ACCESSIBLE JAPAN』主宰する、グリズデイル・バリージョシュアさんです。手足に障害をお持ちのグリズデイルさんですが、来日して仕事を見つけ、日本語もマスターして、さらに日本に帰化されました。そして、障害のある外国人が安心して来日できるようにと、『ACCESSIBLE JAPAN』をボランティアで運営されています。

外国に移住して国籍も替えるということは、なまなかの覚悟では出来ないと思いますが、元が移民の国カナダ出身の方は、ポジティブに受け止められるようですね。グリズデイルさんは、「日本が好きで、この社会の責任ある一員になりたいと思ったから」とためらいなく答えていらっしゃいました。お母さまも、「私の両親もそもそも移民、二人がカナダへ来て、それで今この家族が存在する。あなたも冒険して、幸せになりなさい」と送り出してくださったとか。

グリズデイルさんの今後のご多幸とご活躍を心からお祈りいたします。

さて、今月は。砂崎、ひさびさに講演会をおこないますよ!お題はもちろん「源氏物語」。よくある「光る源氏」についてのお話ではなく、その息子(とされている)薫について、「香り」という観点から語ります。ちょっとコアな源氏物語を知りたい方は、是非こちらから!

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ひらがなタイムズ8月号発売!

前号が「けものフレンズ」でまさか?のブレイクをした『ひらがなタイムズ』、最新号が本日発売です!砂崎は今回、2本書いています。

1本めは、日本の古典文学大好き!というイタリア人女性、イザベラ・ディオニシオさんのインタビュー。この方、砂崎が東洋経済を読んで、「これ!」とピンと来た方です。軽妙なギャグが冴える流暢な日本語で、「女装おじさんの旅日記」すなわち『土左日記』について書いているんですもの、「この方ぜったい砂崎と話が合う!」と、ひらタイに頼んで仕事させてもらいました。で実際お会いしてみたら、…やはり、最高に盛り上がりましたね!「紫上と六条御息所、どっちが推しか?!」で(笑)。

2本めは、ありのままの日本暮らしを伝える「日本で日本語」コーナーの記事で、インタビュイーはライアン・ブタックさんというハワイアンさん。実はですね、ライアンさん、5月に悠湯里庵(ゆとりあん)へ行ったときに、食堂でお見かけした方なのです。(箸づかい上手い外人さんだなぁ)と思って話しかけてみて、「コレ行ける!」と編集へ企画提案しました。もう、お話が何しろ楽しいんですよ!その詳細は、記事を読んでいただくとして、「へえ」と思ったのが食材の話。日本に来て感心したのが素材の味だったそうです。「アメリカでは、イチゴに砂糖つけて食べていたけれど、日本のイチゴはつけなくても十分あまい」んですと!

ひらタイの仕事は、ステキな人と出会えるので、「役得♪」と思ってやっております。今度は、フィギュアスケーターさんにお会いできないかな?!

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ひらがなタイムズ7月号発売!

遅ればせながら6月20日発売の『ひらがなタイムズ』にお知らせします!

今回、記事3本書いています。

1本め。群馬県の川場村にある温泉旅館『悠湯里庵』と、その周辺の見どころについての記事です。…いやね、ごはんが美味しいんですよ!地元の野菜とかお肉、魚とかを食べて、それから温泉ゆっくり入って。さりげなく良いのが美術品ですね。掛けられた版画とか、飾りのアンティーク家具とかが年季の入った佳品で、それが古民家の中にあるので風情が絶品です。かやぶきの屋根とか、火の入ってる囲炉裏とかもオツ。

2本め。白川静といったら今は亡き碩学ですが、その漢字学を継いだドイツ人のインタビューです。クリストフ・シュミッツさん。『常用字解』を12年かけて英訳・自費出版されました。…意志の強さ。インタビュー中、感じたのはそれですね。字典を1冊、それも漢字ネイティヴでない人がコツコツ訳し続けるなんで、ココロ折れたときもあったでしょう。完遂された一念に感服です。

3本め。スウェーデンから日本に帰化された、日本庭園の庭師にしてタレント村雨辰剛(むらさめ・たつまさ)さんの記事です。日本語がメチャクチャお上手。ひたすら聞いて真似して覚えた方の話し方ですね。書き言葉にまどわされていない、「一般的な日本人の話しグセ」そのままのナチュラルな発音で話されます。いや、お見事。

最後に、『悠湯里庵』取材に行ったとき寄った、『田園プラザかわば』の写真をアップしておきますね。さすが、「東日本一の道の駅」と言われるだけあって、活気はあるしソーセージは旨いし、よろしゅうございました。…後ろの山で斜面滑り、やってみたかったなぁ…。

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北辰一刀流兵法第7代宗家はドイツの方

現在発売中の日英バイリンガル月刊誌『ひらがなタイムズ』6月号、その中で砂崎はドイツ人剣術家マルクス・レッシュ氏をインタビューしています。

レッシュ氏、現在のお名前は大塚龍之介平政智どの。師匠の道場養子になったとき改名されたのだそうです。そして師匠の後を継いで7代目宗家となられた、その流派は、なんと北辰一刀流兵法。幕末ファンなら知らぬ者のない、坂本龍馬ゆかりのアノ古流剣術です。

日本人も、クラシック音楽やらバレエやらフランス料理やら、はたまた「マッサン」のウイスキーやらと、他国のお家芸を学びに渡海して異文化へ分け入り、斯界にてハイレベルの業績をあげてきた訳ですが、今の時代、その逆バージョンもレアじゃない。砂崎が取材した範囲でも、スペイン人弓道家さん、アメリカ人の茶人さん、スウェーデン人の庭師さんと、実に「深い」方が多々いらっしゃいます。

さて今ブログでは、せっかくなので、大塚龍之介氏の画像をいくつかご紹介。2017年3月19日、高知県のテーマパーク『創造広場アクトランド』にて開催された、特別演武の際の写真です。いや、お見事ですね!

 

 

 

 

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ひらがなタイムズ6月号発売!

日英バイリンガル月刊誌『ひらがなタイムズ』、6月号が発売中です。砂崎、今回は記事を3本書いています。

1.「世界中で愛される少林寺拳法」

2.「ジャパンプロファイルズ 北辰一刀流兵法第7代宗家 大塚龍之介政智さん」

3.「日本で日本語 サバス・シャルルさんとゴンザレズ・ヴィクターさん」

少林寺拳法は、よく耳にする割には周囲にやっている人がいなかったので、今回初めて実物を拝見しました。和気あいあいとした雰囲気で、外国人拳士のレベルの高さが印象的でしたね。

「日本で日本語」は、日本に暮らし日本語を使って生活している人を取りあげるコーナー。今回インタビューしたお二人はどちらも、飲みニュケーションで日本語を覚えた方でした。しかも流暢。・・・それで口をそろえて「日本語学校で教える日本語って、実際につかうと『不自然』『古い』って言われるんですよねー!」ですと。

これには砂崎も考え込んでしまいましたわ。砂崎じつは日本語教師の資格持ちで、教えた経験も一応あります。なのですが、このお二人ほどコミュできる生徒さんは、なかなかいなかったのですよ。現在の日本語教育、これでいいのか・・・と、考えさせられる取材でした。

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ひらがなタイムズ5月号発売!

ひらがなタイムズの最新号が発売されました!

今回は1本、「日本で日本語」という記事を担当しています。インタビュイーはスペイン人の女性弓道家アイノア・カラフさん。ストイックかつ求道的で、「武士道」を感じさせる魅力的な方でした。

印象的だったのは、彼女がインタビュー中ハッと肌のタトゥーを隠したこと。そして「ごめんなさい、今日はタトゥーの上にテープを貼るのを忘れてしまいました。スペインにいたとき日本が大好きなので漢字のタトゥーを入れたのですが、日本ではタトゥーは好まれないということを、日本に来てから知りました。日本の文化を尊重したいので、ふだんはテープでタトゥーを覆っているのですが、今日は時間がなくて」と、礼儀正しく謝罪されました。

外国人のタトゥーについては、東京オリンピックを控え、銭湯で許容するか否かが話題となっていますが、当の外国人全てが「タトゥーを認めないとは許せん!」と言っている訳ではない。当たり前といえば当たり前ながら忘れがちな事実を、思い出させてもらいました。

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ひらがなタイムズ2017年4月号発売!

バイク旅行から帰ってきたら、ひらがなタイムズの最新号が届いていました!

今回は、2本担当しています。1本目は、「ゲーセン女子」おくむらなつこさんのガイドで取材に行った、日本のゲーセンについての記事。女性の目から見たゲーセンの魅力にフィーチャーしている点が特色です。

2本目は、日本を徒歩旅行しているフランス人男性のインタビュー記事。グローバル市場をねらって英語で情報発信する人が増える中、あえてフランス語に特化してニッチな市場をつかんだ彼のビジネスセンスに感服しました。彼のサイトはこちら

日本人、外国人を問わず面白い人に出会い、彼らの目を通して日本の魅力を再発見できるところが、ひらがなタイムズの仕事の醍醐味です。明日もまた、すばらしいインタビュイーにお会いしてきますよ!

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facebook ページ 更新!

源氏物語は砂崎のライフワーク。その魅力を世界に発信すべく、「The Tale of Genji (源氏物語)」というfacebookページを設けています。内容は、主要人物や有名エピソードの紹介。ときどき、外国語でも発信しています。

facebookの面白さはその国際性。アラビア語で投稿してみたときは、カイロ大の教授が気づいてくださり、facebook友達になれました。先日はたどたどしい英語で質問があり、思わぬ地域で思わぬ人が源氏物語に関心を持ってくださっているものよと、感慨深く回答させていただきました。

そんな拙頁に新たな記事を投稿しましたのでそのお知らせです。使用した画像は、「源氏物語の1000年 ―あこがれの王朝ロマン―」展で購入したペーパーウェイトの一部分。この文鎮は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家・松岡映丘の名作「宇治の宮の姫君たち」という屏風絵が元になっています。源氏絵の画題として古来選ばれてきた名シーンを取りあげているだけでなく、有職故実に対する探究の結果をこれでもかと盛り込んでいるのが松岡らしいところ。洋画の挑戦を食らった後の世代らしい、華麗な色合いとモダンな表現もみごとな作品です。

「The Tale of Genji (源氏物語)」

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『ひらがなタイムズ』3月号発売!

日本の「今」をお届けする日英バイリンガル雑誌『ひらがなタイムズ』、3月号が発売されました。

表紙を飾るのはSNS・ミヤネ屋等でおなじみの「ゴスロリおひなさま」、節句人形工芸士・後藤由香子さんの作品です。砂崎は昨春、roomsというイベントで後藤さんの作品を拝見しまして、ひらがなタイムズへ企画提案、このたびの記事となりました。

ひな人形・ひな祭りの歴史を約200字でギュギュっと説明できたあたり、砂崎のマニアックな知識のたまものと自負しています。後藤さんの人形作りは、一見自由奔放ですが実は確固たるポリシーに支えられたもの。それも(この字数の中で)表せたかなと、つまり会心の出来の記事なのです。

今号ではもう1本、「日本で日本語」というコーナーも担当しています。こちらは外資系ビジネスパーソンの転職ルポで、「外国語を、ビジネスツールとして学ぶ」バイタリティが見どころです。

『ひらがなタイムズ』2017年3月号

 

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