ひらがなタイムズ12月号発売!

日英バイリンガル雑誌『ひらがなタイムズ』の最新号が発売されました!

砂崎は今回、3本書いています。

1本目は「クール・ジャパン」コーナーにて、都内唯一の屏風専門店『片岡屏風店』について。こちら、屏風の製作体験ができるお店で、最近は外国人のお客さまも多いそうです。「屏風の本来の用途は風よけなので、風を通さないよう、継ぎ目もぴったりとつなぎ合わせる技術があるんですよ」と伺い、よくよく屏風を観察したらその通りで、感心してしまいました。源氏物語にも屏風が実用品かつ美術品であったことを偲ばせる描写が多々出てきますが、さすが、伊達に1000年使われ続けてきた訳ではないのね~、と目からウロコのお話ばかり。ぜひまた、今度は製作体験をしてみたいと思いました。

2本めは、母国と日本との間で活躍される方を取りあげる「プロファイルズ」コーナー。先ごろ「国際交流基金賞」を受賞されたばかりのアンドレイ・ベケシュ氏をインタビューしました。もともとは数学を学ぶため日本に留学されたのですが、日本語・日本文化の魅力にハマってそちらの専門家になってしまわれたという、面白い方です。ユーモアたっぷりで気さくですが、中欧・東欧の日本語教育において、この方の貢献は大なるものがあり、…はい、某一流ホテルでのインタビューはけっこう緊張しました。

3本めは、日本暮らしを語る「日本で日本語」コーナーのインタビュー記事。日本で勉強と仕事を頑張り、コンビニのオーナーにまでなってしまったバングラデシュの方、ラハマン・インザマムーさんを取材。日本語がまったくわからないのに接客業の面接を受けに行き、みごと採用されてしまったという魅力的な方です。明るさ、前向きさが溢れるような人で、採用されたのもお人柄ゆえなのだろうな、と実感しました。一方、「母国では、貧困のため退学していくクラスメートもいました。働いて一家を支えながらでも勉学が続けられるような学校・しくみを作りたい」とおっしゃる社会派でもあります。今後のご活躍を見守りたくなる、すばらしい生年でした。

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投稿者: SAZAKI

フリーライター。古典・歴史系ライティングを中心に学習参考書等で活動。著書に『マンガでわかる源氏物語』など。

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