仕事で着物を着るようになって3年が経ちます。
「着物の人」というキャラで覚えていただけたり、話のきっかけになったりする点がいいですね。特に外国の方にお会いするときは、SNS映えするので非常に喜ばれ、「写真写真!」と大いに盛りあがったりします。一方で困るのが、着付けにかかる時間。それで今日は、砂崎がやっている時間短縮のくふうをお話しします。
まずお断りしておくのが、以下の着付けは「着物でありさえすればいい」というシチュエイション向けのものであることです。公式の場の着付けに関しては、専門の方がそういうサイト・本をものしていらっしゃいますから、そちらの方をご参照ください。
【超短時間着付けのコツ】
その1
体型補整をしない。胸パットお尻パット、おなかにタオル巻きなどいろいろありますが、すべて省略します。なくて大丈夫です。
その2
下着はロングキャミ(ロングスリップ)で十分。ついでに言うと、洗う手間もぐっと楽です。ブラは、胸のある方はつかった方がいいかもしれませんが、袷なら省略可能です。
その3
襟芯は入れましょう。帯板もそうですが、仕上がりをカッチリ決めてくれます。半襟が既成で縫い付けられている簡易じゅばん、ゴム付き帯板があると、時間短縮できます。
その4
襟抜きはしない。これをやり出すと、ついつい引っぱったり整えたりしたくなり、時間がかかります。また、仕事で着る場合荷物が多いので、ショルダーバッグで持ち歩いたりしているうちに元のモクアミに結局なります。襟にこだわらず、さっと着てしまいましょう。
その5
帯は半幅帯の一文字結びが最強! とにかくグルグル巻くだけ、その上から帯締めを締めれば緩んだり崩れたりもありません。羽織を脱がなければお太鼓と誤魔化せます!
その6
足袋は靴下タイプが最短で履けます。白に近い靴下足袋を見つけたら買っておきましょう。
その7
髪は和風柄の大きいクリップがオススメ! ゴムで束ねて挟むだけ、10秒です。
仕上がりはこんな感じ
さて、以下の画像が上記のテクを駆使した砂崎の着付けです。メイク・髪も込みで所要時間は10分強。ほぼ1日出かけて帰宅してから撮った写真ですが、出先で崩れ直しはしていません。
着物って、ゆっくり楽しみながら着て、特別なオシャレ感を楽しむのには最適なアイテムですが、ビジネスライクに着ることもできます。あ、そうそう、タスキと大判ハンカチを持参すれば、何か作業が必要になったときも問題なしですよ。