9日間のツーリング 高速がいいか一般道がオトクか

今月の16日から24日にかけて、予定定めずのバイク旅をしていました。
とは言っても、まるで無計画と言う訳じゃありません。そもそも19日に高知で取材があるので、どうせならバイクでと思い立った旅です。となると瀬戸大橋走りたい!とか、ついでに明石に寄ってきたい(源氏物語の旧跡なので)とか、あれこれ希望が出てきました。同時にムクムク湧いてきたのが「できるだけ一般道で行ってみたい」という欲。

と言うのもですね、東名・新東名は、走ったこと結構あるんですよ。知ってる道をまた走るより、その土地土地の個性を見ながら、下の道をのんびり行こうかな、と…それが今回のモチベになりました。半クラが続いても腕をやられないよう、地道な筋トレもしたんですよ!

で、3月16日、旅立ちました。予定が遅れて出立は午前4時に。…これじゃ急がないと朝の渋滞に捕まるじゃん、と、とりあえず高速に乗ることに。

はい、結局、ほとんど高速の旅になったのですよ。

でもそれで良かったと思っています。
というのも、まず、目的地・高知が遠かった!途中、一般道でぷらぷらもやってみたのですが、その時間ロスたるや凄まじく、150㎞を行くのに14時間かかりました(3時間の仮眠、2時間の観光、1時間の食事休憩を含む)。道中を楽しみたい方はそれでいいでしょうが、目的地一帯をぞんぶんに走りたい方は、やはり高速やフェリーでの「中抜き」がオススメです。

加えてですね、下を走っていると誘惑が多いのですよ。今回の旅では、三河湾スカイラインという道が現れるわ、江戸情緒ゆたかな関宿に行きあたるわ、ついつい寄り道がかさみまして…。結局は高速で遅れを取り戻すハメになりました。

それに何より!四国に行くなら本四連絡道が高速ですからね!行きの明石大橋は天気も最高、青空をバックに白い主塔とケーブル、ハンガーロープが、天への道と並び立つ天使たちに見えました。…いや、冗談にならない例えですね…え~、999号の軌道のような弧線美でした(年齢がバレる)。

とにかく。今回は明石大橋と鳴門大橋、帰りに瀬戸大橋を楽しんだので、高速旅で結果オーライという感じです。新東名では冠雪した富士山も拝めましたしね。暁の薄闇に浮かぶ白い輪郭、やがて朝焼けに染まっていく山肌、見る角度が移ろうにつれて険しさから優美さに変わる山容、それらをタップリ味わえたので、-1.5度の気温も何のそのです。ちなみに、「逆さ富士」ならぬ「後ろ富士」という言葉があってもいいんじゃないでしょうか。バックミラーの中の富士は、これがまた後ろ髪ひかれる美麗さでした。

それにやはり、休憩しやすいという意味でも高速は長旅にオススメですね。都会ではネカフェやスーパー銭湯が多くて24時間いつでも、横になることさえ出来ますが、地方ではレストランさえないこともしばしばですから。その点PAやSAが完備、最低でも座って休める高速は、やはり有難い存在です。

まとめます。今回の旅行は、東京から新東名を走って、伊勢湾岸を走り、明石・鳴門大橋を通って高知へ達しました。高知では中部と西部を走り、足摺岬・四万十川を楽しんで、帰りは瀬戸大橋で本州へ。ついでに姫路城と明石を見、東名・新東名で帰京と、ほとんど高速移動の旅となりました。総走行距離は2205㎞。ガソリンについては、9日の間に8回給油、¥9,087円、66.15ℓをつかいました。137.37円/ℓ、33.33㎞/ℓの計算ですね。

高速走行時の懸案の1つ、風についてはまた次の機会にお話しします。

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投稿者: SAZAKI

フリーライター。古典・歴史系ライティングを中心に学習参考書等で活動。著書に『マンガでわかる源氏物語』など。

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